「マキタの充電式保冷温庫が生産停止になった」という噂が広まり、購入を検討していた多くの方が戸惑いを感じているかもしれません。現場のプロフェッショナルからアウトドア愛好家まで、幅広い層から絶大な支持を得ている製品なだけに、その動向は気になるところです。もしこの噂が事実であれば、今後の入手は困難になるのでしょうか。
この記事では、まずマキタ冷蔵庫の生産停止に関する総括として、噂が広まった背景と現在の正確な状況を徹底的に解明します。
さらに、購入で失敗したり後悔したりすることのないよう、マキタ冷蔵庫のメリット・デメリットを深掘りし、実際の冷蔵庫口コミからわかる評判を良い点・悪い点の両面から詳しくご紹介します。万が一冷蔵庫が冷えないときの原因と対策や、故障を疑うエラーコードが出たときの対処法も具体的に解説。多くの方が疑問に思う、車内に放置しても問題ないのかという点や、18Vで何時間保冷できるのかというバッテリーの持続時間についても、詳細なデータと共に明らかにします。
また、人気モデルであるCW180DXとCW001GZの違いを比較し、それぞれの特徴を明確にします。将来的な展望として新型2025年モデルの発売情報を予測しつつ、一部で行われている自己責任での冷蔵庫改造の実態とはどのようなものか、そのリスクにも触れていきます。この記事一本で、あなたの疑問や不安がすべて解消されるはずです。
- マキタ冷蔵庫が生産停止という噂の真偽
- モデルごとの違いや選び方が明確になる
- 購入後のトラブル(冷えない・故障)への対処法
- バッテリー性能や口コミなど実践的な情報
マキタ冷蔵庫は生産停止?噂の真相に迫る

マキタ冷蔵庫のメリット・デメリット

マキタの充電式保冷温庫は、その圧倒的な利便性で多くのユーザーを魅了していますが、購入してから「こんなはずではなかった」と後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握しておくことが不可欠です。
メリット:場所を選ばない利便性と信頼の耐久性
最大のメリットは、やはり電源の多様性にあります。 マキタ製の電動工具と共通のバッテリーが使用できるため、コンセントがない工事現場やキャンプサイト、釣り場といったあらゆる屋外シーンで、手軽に冷たい飲み物や温かい食事を楽しむことができます。さらに、家庭用のAC100V電源や自動車のシガーライターソケット(DC12-24V)にも対応しているため、家や車内で事前に冷やしておき、目的地ではバッテリー駆動に切り替えるといった柔軟な使い方が可能です。
また、保冷機能(-18℃~10℃)だけでなく、保温機能(30℃~60℃)も備えている点は特筆すべきでしょう。これにより、夏は食材や飲み物を、冬は温かい缶コーヒーや弁当を適切な温度で保管でき、文字通り一年中活躍します。
そして、電動工具メーカーとして培ってきた技術力が反映された頑丈な設計も大きな魅力です。アウトドアでの多少の衝撃にも耐えうる堅牢な作りは、長く安心して使い続けたいユーザーにとって心強いポイントとなります。
デメリット:重量とコストの課題
一方で、デメリットとして最も多く指摘されるのが本体の重量です。 例えば20Lモデルの「CW180DZ」は本体だけでも約14.3kgあり、バッテリー2本と500mlペットボトル20本を満載すると、総重量は25kgを超えます。これは一般的なクーラーボックスに氷や保冷剤を入れた場合と比較しても重い部類に入り、持ち運ぶ際には相応の労力が必要です。キャスターが付いているものの、段差や不整地での移動は負担に感じる場面もあるかもしれません。
次にコスト面です。 保冷温庫本体の価格に加え、バッテリーと充電器を別途揃える必要があります。マキタ製品を初めて購入する場合、例えば18V 6.0Ahのバッテリー「BL1860B」を2本と急速充電器「DC18RF」を揃えると、本体価格に加えて3~4万円程度の追加費用がかかることもあります。すでにマキタのバッテリー資産があるユーザーにとっては大きな問題ではありませんが、新規ユーザーにとっては初期投資が比較的高額になる点は、購入を決断する上でのハードルとなる可能性があります。
実際の冷蔵庫口コミからわかる評判

製品の真価を知るためには、実際に使用しているユーザーの声に耳を傾けるのが一番です。マキタ冷蔵庫は全体として非常に高い評価を受けていますが、その中でも特に評価されているポイントや、一部で指摘されている注意点を具体的に見ていきましょう。
高く評価されている点:準備の手間いらずな手軽さ
良い口コミで共通して見られるのは、「バッテリーだけで動く手軽さが想像以上に便利」という声です。従来のクーラーボックスでは必須だった、前日に保冷剤を大量に凍らせるという手間から解放される点を、多くのユーザーが絶賛しています。これにより、キャンプやバーベキュー当日の朝に「保冷剤を入れ忘れた」といった失敗もなくなり、思い立った時にすぐ出かけられるフットワークの軽さにも繋がります。
また、「氷が不要なので、庫内スペースを無駄なく使える」という意見も多数あります。溶けた氷で食材が水浸しになる心配もなく、衛生的に使える点をメリットとして挙げる声も多いです。3種類の電源に対応していることから、「家で冷やし、車で移動中も冷やし続け、現地ではバッテリーで使う」というシームレスな運用ができる点も、高い満足度に貢献しています。
指摘されている点:重量と冷却スピード
その一方で、いくつかの課題点も指摘されています。前述の通り、やはり本体の重さは多くのユーザーが感じるところです。「機能には満足しているが、飲み物を満タンにすると一人で車に積み込むのが大変」といった具体的な意見は、特に女性や体力に自信のない方にとっては重要な判断材料となるでしょう。
冷却性能に関しても、「常温の飲み物を大量に入れると、キンキンに冷えるまでには相応の時間がかかる」という口コミが見られます。コンプレッサー式でパワフルではあるものの、家庭用冷蔵庫のようなスピード感を期待すると、少し物足りなく感じるかもしれません。効率よく使用するためには、あらかじめ冷やしたものを入れたり、自宅のAC電源で事前に庫内を冷やしておいたりする「予冷」の工夫が効果的です。バッテリーの持続時間についても、特に-18℃の冷凍設定で運用すると「思ったより早くバッテリーが切れる」と感じるユーザーもおり、使用したい温度と時間に合わせて予備バッテリーを準備するなどの計画性が求められます。
冷蔵庫が冷えないときの原因と対策

愛用しているマキタ冷蔵庫が「なんだか冷えない」と感じた時、すぐに故障だと決めつけるのは早計です。多くの場合、簡単な確認や対処で改善する可能性があります。ここでは、冷えが悪くなる主な原因とその対策を詳しく解説します。
1. 電源供給の問題
最も基本的かつ多い原因が電源です。まずは以下の点を確認してください。
2. 設置環境と使用状況
冷蔵庫の性能は、周囲の環境に大きく左右されます。
3. 予冷の有無
効率的な冷却のためには「予冷」が非常に有効です。出発前に自宅のAC電源で庫内をあらかじめ冷やしておき、そこへ既に冷えている飲み物や食材を入れるのが理想的な使い方です。常温のものを大量に入れると、それらを冷やすためにコンプレッサーが長時間フル稼働し、バッテリーを著しく消耗する原因にもなります。
これらの基本的な項目を確認・対処しても症状が改善しない場合は、次のステップとしてエラーコードの有無を確認しましょう。
故障?エラーコードが出たときの対処法

マキタ冷蔵庫は、自己診断機能を搭載しており、内部で何らかの異常を検知すると、ディスプレイにアルファベットと数字を組み合わせたエラーコードを表示して知らせてくれます。このコードの意味を理解しておくことで、冷静に対処することが可能です。
修理を依頼する前の注意点
エラーが頻発する場合、内部の電子基板や配線に問題がある可能性が高いです。感電やさらなる故障のリスクを避けるため、ご自身での分解や修理は絶対に避けてください。保証期間内であれば無償修理の対象となる場合が多いため、まずは購入店かマキタの営業所に相談することが賢明です。
以下に、代表的なエラーコードとその内容、推奨される対処法をまとめました。
エラーコード | 考えられる原因 | 推奨される一次対処法 |
F2 | 庫内温度センサーの異常 庫内の温度を正しく検知できていない状態。 | ①電源を一度切り、数分待ってから再起動する ②改善しない場合はセンサー自体の故障や配線接触不良の可能性が高い |
F3 | 庫外温度センサーの異常 周囲の温度を正しく検知できていない状態。 | ①極端な高温・低温下ではないか確認し、適切な温度環境(10℃~35℃程度)に移動 ②電源を再起動する |
F6 | コンプレッサーや冷却システムの異常 過負荷、過熱、冷媒ガス圧力の異常など。 | ①通気口を確保し、風通しの良い涼しい場所で30分以上休ませる ②電源を再起動する ③頻発する場合は重篤な故障の可能性あり |
エラーが表示された際の最初のステップは、電源の再起動です。一時的なシステムの誤作動や通信エラーであれば、これで正常に復帰することが少なくありません。
特にF6エラーは、冷却機能の心臓部であるコンプレッサー関連の異常を示唆しており、最も注意が必要なサインです。本体が高温になっていたり、通気が悪い場所に設置していたりすると表示されやすくなります。設置環境を見直しても改善しない、あるいは頻繁に表示される場合は、重大な故障に繋がる可能性があるため、速やかに専門家による点検を依頼してください。
車内に放置しても問題ないのか解説

マキタ冷蔵庫を車載して使用する方は非常に多いですが、「車から離れる際に、冷蔵庫を車内に置いたままでも大丈夫か?」という疑問は多くの方が抱くことでしょう。結論から言うと、短時間であれば問題ありませんが、特に夏場の長時間の放置は絶対に避けるべきです。
高温がもたらすリスク
JAF(日本自動車連盟)のテストによると、気温35℃の日にエンジンを停止させた車内の温度は、わずか30分で45℃を超え、2時間を経過すると55℃近くまで上昇します。ダッシュボードに至っては70℃を超えることもあります。このような極端な高温環境は、精密な電子機器であるマキタ冷蔵庫にとって非常に過酷です。
高温による具体的なリスク
- 本体・部品の劣化:プラスチック部品の変形や、内部の電子基板の故障を引き起こす可能性があります。
- 冷却性能の著しい低下:周囲の温度が高すぎると、コンプレッサーがフル稼働しても庫内を冷やすことができず、過負荷で停止(F6エラーなど)する原因となります。
- バッテリーの劣化:リチウムイオンバッテリーは熱に非常に弱く、高温下に放置されると性能が低下し、寿命が大幅に縮まるだけでなく、最悪の場合は発火のリスクも伴います。
防水性能と盗難リスクについて
マキタ冷蔵庫はIPX4の防水性能を備えているため、アウトドアでの急な降雨といった水の飛沫からは本体を守ってくれます。しかし、これは高温や衝撃に対する耐性を保証するものではありません。
また、高価な製品であるため、車上荒らしによる盗難のリスクも考慮する必要があります。外から見える場所に放置しておくことは、犯罪を誘発する可能性があり、非常に危険です。
これらの理由から、車を離れる際は、たとえ短時間であっても直射日光が当たらないようにサンシェードで覆う、窓を少し開けて換気するなどの対策を講じることが望ましいです。そして、長時間車を離れる場合は、面倒でも冷蔵庫を車から降ろして涼しい場所に保管するか、少なくともバッテリーだけは必ず取り外しておくことを強く推奨します。
18Vで何時間保冷できる?持続時間

マキタ冷蔵庫の最大の魅力であるバッテリー駆動。その持続時間は、購入を検討する上で最も重要な要素の一つです。稼働時間は、使用するモデル、装着するバッテリーの種類(容量)と本数、そして設定温度や外気温といった多くの要因によって変動します。
ここでは、最も普及している18Vバッテリー「BL1860B(6.0Ah)」を装着した場合の、主要モデルにおける公式発表の稼働時間目安を比較してみましょう。
主要モデル別・稼働時間目安(18V BL1860B×2本使用時)
モデル | 容量 | 設定温度 -18℃(保冷) | 設定温度 5℃(保冷) | 設定温度 60℃(保温) |
CW180DZ | 20L | 約5時間 | 約17時間 | 約4時間 |
CW001GZ | 20L | 約10時間 | 約28時間 | 約8時間30分 |
CW002GZ | 50L | 約6時間30分 | 約24時間30分 | 約6時間 |
CW003GZ | 7L | 約5時間30分 | 約13時間30分 | 約5時間30分 |
CW004GZ | 29L | 約11時間 | 約27時間 | 約6時間30分 |
※上記は外気温30℃、庫内に何も入れない状態での測定値です。実際の使用状況ではこれより短くなる場合があります。
この表から、いくつかの重要なポイントが読み取れます。 まず、最もバッテリーを消費するのは、庫内と外気の温度差が激しい-18℃設定と60℃設定です。特に冷凍目的で使用する場合は、予備バッテリーが必須になると考えた方が良いでしょう。
一方で、キャンプやレジャーで最も多用されるであろう5℃設定であれば、多くのモデルで15時間以上の連続稼働が可能です。これは1泊2日のキャンプであれば、予備バッテリーなしでも十分に運用できる計算になります。
また、同じ20Lモデルでも、後発のCW001GZは旧モデルのCW180DZと比較して、省エネ性能が大幅に向上しており、稼働時間が格段に長くなっていることがわかります。
稼働時間を延ばすためのヒント
- 予冷を徹底する:出発前にAC電源で庫内と中身を冷やしておく。
- 蓋の開閉は最小限に:冷気が逃げるのを防ぐため、必要な時だけ素早く開け閉めする。
- 日陰に設置する:本体が熱を持つと、冷却のためのエネルギー消費が増えます。
- バッテリー1本での運用:稼働時間は表の約半分になります。短時間の使用と割り切りましょう。
これらのデータを参考に、ご自身の主な利用シーン(日帰りBBQなのか、連泊キャンプなのかなど)を想定し、必要なバッテリー容量を見積もることが、購入後の満足度に繋がります。
生産停止の噂も?マキタ冷蔵庫のモデル比較

CW180DZとCW001GZの違いを比較

マキタの20Lクラス保冷温庫で、特に比較検討されることが多いのが2020年発売の「CW180DZ」と2021年発売の「CW001GZ」です。どちらも容量は同じ20Lで、外観も酷似していますが、性能や価格、対応するバッテリーシステムに重要な違いがあります。
詳細スペック比較表
項目 | CW180DZ | CW001GZ | 備考 |
発売年 | 2020年 | 2021年 | CW001GZが後継機に近い位置づけ |
対応バッテリー | 18V専用 | 40Vmax & 18V | 最大の相違点。 CW001GZは両方のアダプタを内蔵 |
カラー | マキタブルー | マキタブルー / オリーブ | オリーブ色はCW001GZ以降のモデルで展開 |
稼働時間(5℃) | 約17時間 | 約28時間 | 18V BL1860B×2本使用時。省エネ性能が大幅に向上 |
本体質量 | 14.3kg | 16.1kg | 40Vmax対応のためか、CW001GZの方が若干重い |
USB出力 | あり (Aタイプ) | あり (Aタイプ) | スマートフォンなどの充電が可能 |
参考価格 | 比較的安価 | 比較的高価 | 機能差が価格に反映されている |
どちらを選ぶべきか?
選択の決め手となるのは、あなたが現在所有している、あるいは今後揃えたいと考えているマキタ製品のバッテリーシステムです。
CW180DZがおすすめな人
- すでに18Vの電動工具や園芸工具を多数所有している
- 導入コストを少しでも抑えたい
- 40Vmaxシリーズの導入は現時点で考えていない
- 基本的な保冷・保温機能があれば十分
CW180DZは、18Vバッテリーシステムをメインで活用しているユーザーにとって、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。基本的な性能は十分に高く、多くのアウトドアシーンで活躍してくれるでしょう。
CW001GZがおすすめな人
- 今後、よりパワフルな40Vmaxシリーズの導入を検討している
- 18Vと40Vmaxの両方のバッテリーを併用したい
- 少しでも長いバッテリー稼働時間を求めている
- 限定色のオリーブカラーに魅力を感じる
CW001GZは、将来性を見越した投資と言えます。40Vmaxバッテリーを使用することで、その真価である長時間の稼働性能を発揮します。18Vバッテリーも使用できるため、現在から将来への過渡期にあるユーザーにとって最適なモデルです。省エネ性能の向上は明確なアドバンテージであり、予算に余裕があればCW001GZを選ぶ価値は十分にあります。
新型2025年モデルの発売情報を予測

2025年現在、マキタから「2025年モデル」と銘打った新型の保冷温庫が発売されるという公式のアナウンスは行われていません。しかし、これまでの製品開発の歴史と市場のニーズから、将来登場するであろう新モデルの姿を予測することは可能です。
これまでの発売サイクル
マキタは、2020年に革新的な初代モデル「CW180DZ」を発売して以来、ユーザーのフィードバックを反映させながら、意欲的にラインナップを拡充してきました。
- 2020年:CW180DZ (20L / 18V)
- 2021年:CW001GZ (20L / 40Vmax&18V)
- 2022年:CW003GZ (7L) / CW002GZ (50L)
- 2023年:CW004GZ (29L / 2部屋モード搭載)
このように、ほぼ毎年、新しいサイズや新機能を搭載したモデルを市場に投入しています。この積極的な開発姿勢は、今後も続くと考えるのが自然でしょう。
今後のモデルに期待される機能
このトレンドを踏まえると、次に登場する新型モデルには、以下のような進化が盛り込まれる可能性があります。
これらはあくまで予測の範囲ですが、マキタが常にユーザーの利便性向上を追求していることを考えれば、十分に実現の可能性がある未来像です。ただし、現行モデルも非常に完成度が高いため、「新型を待つ」という選択よりは、現在のラインナップの中からご自身の用途に最適な一台を見つけ出す方が、すぐにその利便性を享受できる賢明な判断と言えるでしょう。
自己責任で!冷蔵庫改造の実態とは

マキタ冷蔵庫の高い基本性能に満足しつつも、「もっとこうだったら良いのに」という探求心から、製品に独自の改造を施すユーザーが一部に存在します。ウェブサイトや動画共有サイトでは、ファンの静音化、断熱材の追加による保冷性能の向上、あるいは外部に大容量バッテリーシステムを構築するといった、様々な改造事例が紹介されていることがあります。
これらのDIYは、個人の豊富な知識と高度な技術、そして何よりも「自己責任」の覚悟のもとで行われています。確かに、成功すればオリジナルの、より快適な一台が手に入るかもしれません。しかし、メーカーの想定を超えた改造行為には、看過できない大きなリスクが常に伴います。
改造がもたらす重大なリスク
改造のリスク
- メーカー保証の完全失効:最も大きなデメリットです。一度でも製品に手を加えた場合、たとえ改造箇所と無関係な部分が故障したとしても、メーカーの保証や修理サポートは一切受けられなくなります。
- 火災や感電の危険性:特に電気系統の改造は、ショートや過熱を引き起こし、火災や感電といった生命に関わる重大な事故につながる恐れがあります。
- 性能低下や故障の誘発:設計のバランスを崩すことで、かえって冷却性能が低下したり、コンプレッサーなどの重要部品に過度な負荷がかかり、製品寿命を縮めてしまったりする可能性があります。
CW001GZは、将来性を見越した投資と言えます。40Vmaxバッテリーを使用することで、その真価である長時間の稼働性能を発揮します。18Vバッテリーも使用できるため、現在から将来への過渡期にあるユーザーにとって最適なモデルです。省エネ性能の向上は明確なアドバンテージであり、予算に余裕があればCW001GZを選ぶ価値は十分にあります。
マキタの製品は、長年の研究開発に基づき、性能、耐久性、そして安全性が高い次元でバランスするように設計されています。安易な気持ちで改造に手を出すことは、その緻密な設計思想を根底から覆す行為です。紹介されている改造例はあくまで一例として捉え、安全かつ長期的に製品を愛用するためにも、購入したそのままの状態で使用することが最善の選択です。
マキタ冷蔵庫の生産停止に関する総括

コメント