失敗しない!ドラム式洗濯機 固定ボルトの付け方と注意点

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Fixing-bolts-cannot-be-attached 【締める・固定する】

 引っ越しの準備を始めて、初めて「ドラム式洗濯機の固定ボルト」という部品の存在を知り、その付け方に悩んでいませんか。そもそも、ドラム式洗濯機の固定ボルトとは一体何なのか、そして輸送時には本当に固定ボルトが必要不可欠なのか、疑問は次々と湧いてくることでしょう。いざ探してみると、大切に保管していたはずのボルトがどこにあるのか分からなかったり、万が一固定ボルトがない場合はどうすればいいのか途方に暮れたりすることもあります。

また、無事に運搬できたとしても、新居での設置にはまた別の課題が待ち受けています。ドラム式洗濯機を置けない条件に当てはまっていないか、事前にしっかりと確認しておくことが、当日のスムーズな作業の鍵を握ります。意外と見落としがちですが、洗濯機の蛇口にニップルを取り付ける方法は?といった細かな点も、事前に知識として持っておくと安心感が全く違います。

この記事では、そうした引っ越しにまつわるドラム式洗濯機のあらゆる疑問を解消します。パナソニック製ドラム式洗濯機固定ボルトの付け方をはじめ、東芝製やシャープ製の取り付け方、さらには日立製ドラム式洗濯機の固定ボルトについても、国内の主要メーカーごとに、手順を写真付きで解説するかのように分かりやすく丁寧に説明します。

記事の最後には、本記事の総まとめとして、ドラム式洗濯機の固定ボルトの付け方に関する重要ポイントを改めて振り返ります。この記事が、あなたのドラム式洗濯機の引っ越しを成功に導き、失敗や後悔を未然に防ぐための確かなガイドとなるはずです。ぜひ、最後までじっくりとご覧ください。

👍この記事でわかること
  • 固定ボルトの役割と、なぜそれが必要不可欠なのかが深く理解できる
  • ボルトを紛失してしまった場合の具体的な対処法と連絡先がわかる
  • 主要メーカー別の正しい取り付け手順を、注意点と共に詳しく学べる
  • 安全な運搬と新居でのスムーズな設置を実現するためのチェックポイントを把握できる

ドラム式 洗濯機 固定 ボルト 付け方の基本


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ハンド&パワーツール研究室イメージ

ドラム式洗濯機の引っ越しを成功させるためには、まず「輸送用固定ボルト」に関する基本的な知識を身につけることが不可欠です。このセクションでは、固定ボルトそのものの役割から、紛失時の対処法、さらには新居での設置に関わる注意点まで、一連の基本的な流れを詳しく解説していきます。

  • ドラム式洗濯機の固定ボルトとは?
  • 輸送には固定ボルトは必要ですか?
  • ドラム式洗濯機の固定ボルトはどこにある?
  • もしドラム式洗濯機の固定ボルトがない場合は?
  • ドラム式洗濯機を置けない条件も確認
  • 洗濯機の蛇口にニップル取り付ける方法は?

ドラム式洗濯機の固定ボルトとは?

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ドラム式洗濯機の固定ボルトとは、一言で言えば輸送中に洗濯槽(ドラム)が壊れないようにするためのお守り」のような部品です。輸送用固定ネジや輸送ボルトとも呼ばれ、その名の通り、洗濯機を運ぶときだけに使用する専用のネジやボルトを指します。

ドラム式洗濯機の内部は、重い洗濯槽が車のサスペンションのようなパーツで宙吊りにされている、非常にデリケートな構造をしています。これは、洗濯や脱水時に発生する激しい振動を吸収し、本体の揺れを最小限に抑えるための高度な設計です。しかし、この優れた免震構造は、あくまで平らな床での使用を前提としています。

引っ越しのトラックで運ばれる際のような、不規則で継続的な揺れや衝撃に対しては極めて脆弱です。固定ボルトは、この宙吊り状態の洗濯槽を、輸送中だけ一時的にガッチリと本体に固定し、内部の精密部品が破損するのを防ぐという、極めて重要な役割を担っているのです。

通常、洗濯機を新品で購入した際に付属品として同梱されており、設置業者が取り付けの最後に「次回の引っ越しで必ず使いますから、絶対に失くさないでくださいね」と念を押しながら手渡してくれる、まさに「未来の安心を守るためのキーアイテム」と言えるでしょう。

輸送には固定ボルトは必要ですか?

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結論から断言します。ドラム式洗濯機を輸送する際には、固定ボルトは100%絶対に必要です。これを「まあ大丈夫だろう」と軽視して運搬すると、洗濯機が深刻なダメージを負うリスクが非常に高まります。

その理由は、前述したドラム式洗濯機特有の内部構造にあります。固定されていない洗濯槽は、トラックの荷台で揺られるたびに、まるで嵐の中の船のように上下左右へ激しく揺さぶられます。この暴れるような動きが、以下のような致命的な故障を引き起こす原因となります。

  • サスペンション・ダンパーの破損: 洗濯槽を支える最も重要な部品が壊れ、異音や異常振動の原因になります。
  • 洗濯槽の変形・破損: 洗濯槽自体が本体内部の壁や他の部品に何度も衝突し、変形したり割れたりすることがあります。
  • モーター・電子基板へのダメージ: 洗濯機の心臓部や頭脳にあたる部分に衝撃が加わり、完全に動かなくなることも考えられます。
  • 給排水ホースの断裂: 内部でホースが引っ張られ、水漏れの原因となります。

もし固定ボルトを使わずに輸送してこれらの故障が発生した場合、たとえメーカーの保証期間内であったとしても、使用者(お客様)の過失と見なされ、保証の対象外となるのが一般的です。数万円から十数万円という高額な修理費用が発生したり、最悪の場合は修理不能で新しい洗濯機を買い替えることになったりするケースも少なくありません。

このような予期せぬ悲劇と痛い出費を避けるためにも、引っ越しや移設でドラム式洗濯機を少しでも移動させる際は、必ずメーカー指定の純正固定ボルトで洗濯槽をしっかりと固定することが、絶対的なルールだと心得てください。

ドラム式洗濯機の固定ボルトはどこにある?

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「固定ボルトが必要なのはわかったけれど、一体どこにしまったのだろう?」と頭を抱えている方も多いかもしれません。ドラム式洗濯機の固定ボルトは、通常、洗濯機を新品で購入し、設置業者が作業を終えた際に手渡されるものです。

まずは、以下の場所を重点的に探してみてください。

  • 取扱説明書や保証書のファイル: 最も可能性が高い場所です。説明書や保証書をまとめているクリアファイルやバインダーの中を、一枚一枚確認してみましょう。小さな袋に入っていることが多いです。
  • 洗濯機周りの収納スペース:洗面台の下の収納や、近くにある棚、引き出しの中なども確認する価値があります。
  • クローゼットや納戸の奥: 普段あまり使わないものをしまっておく場所に、「とりあえず」で保管しているケースもよくあります。
  • 購入時のダンボールや付属品の箱: もし残っていれば、その中に他の付属品と一緒に入っているかもしれません。

ボルトそのものだけでなく、ボルトを取り外す際に使った専用のスパナ(レンチ)が、探す上での良い手がかりになることもあります。工具箱の中や、DIY用品をまとめている場所も見てみましょう。

記憶を辿り、「あの時、業者の人がどこに置いてくれたかな?」と思い返してみるのも一つの方法です。慌てずに、一つずつ可能性のある場所を丁寧に探すことが、発見への近道です。

もしドラム式洗濯機の固定ボルトがない場合は?

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家の中をくまなく探しても、どうしても固定ボルトが見つからない。そんな絶望的な状況に陥ってしまうことも、残念ながら少なくありません。しかし、諦めるのはまだ早いです。万が一、ドラム式洗濯機の固定ボルトがない場合でも、適切な対処法があります。

メーカーから純正品を取り寄せる

最も確実で唯一の安全な方法は、お使いの洗濯機のメーカーから、部品として純正の固定ボルトを取り寄せることです。家電量販店の部品カウンターや、メーカーの公式オンラインストア、お客様相談センターなどを通じて注文することができます。

注文の際には、お使いの洗濯機の「品番(型番)」が絶対に必要になります。品番は、洗濯機本体の側面や背面に貼られている銀色のシールに記載されていますので、スマートフォンで写真を撮るか、正確にメモしておきましょう。メーカーや機種によって、使用するボルトの種類、太さ、長さ、そして必要な本数が厳密に定められています。必ずご自身の洗濯機に適合した純正品を入手してください。

部品の取り寄せには、メーカーの在庫状況にもよりますが、早くても数日、通常は1週間以上かかることを見込んでおく必要があります。引っ越しの日程が差し迫っていると間に合わない可能性があるため、ボルトの有無は、可能な限り早い段階で、遅くとも引っ越しの2週間前までには必ず確認しておくことを強く推奨します。

メーカー主な問い合わせ・購入先備考
パナソニックPanasonic Store Plus公式オンラインストアで購入可能
日立日立の家電品オンラインストア公式オンラインストアまたは家電販売店
東芝ご購入の販売店または東芝製品取扱店販売店経由での取り寄せが基本
シャープCOCORO STORE公式オンラインストアまたは家電販売店

絶対に避けるべきこと:代替品の使用

ホームセンターなどで似たような形状やサイズのボルトを見つけて、「これで代用できないか?」と考えてしまうかもしれませんが、それは絶対に避けてください。長さや太さ、ネジ山のピッチ(間隔)がわずかでも違うと、洗濯機本体のネジ穴を破壊してしまったり、しっかりと固定できずに輸送中の振動で外れてしまい、結果的に無意味になるばかりか、さらなる故障を招く危険性があります。必ず、メーカーが指定する純正品を使用しましょう。

ドラム式洗濯機を置けない条件も確認

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無事に固定ボルトを取り付け、新しい住居へドラム式洗濯機を運び込む前に、もう一つ非常に重要な確認作業があります。それは、「新居の設置場所に、ドラム式洗濯機を物理的に置けない条件がないか」をチェックすることです。これを怠ると、引っ越し当日に「入らない!」「設置できない!」という最悪の事態に見舞われかねません。

ドラム式洗濯機 設置場所チェックリスト

  1. 搬入経路の幅は十分か? 玄関ドア、廊下、階段、洗面所の入り口など、洗濯機が通過する全ての場所の幅を測ります。「洗濯機本体の最も広い部分の幅 + 10cm」の余裕があるのが理想です。特に、廊下の曲がり角は、洗濯機の奥行きと高さも考慮して、斜めにすれば通過できるかシミュレーションが必要です。
  2. 防水パンのサイズと形状は合っているか? 洗濯機を設置するプラスチック製の受け皿「防水パン」の内側の寸法(内寸)を正確に測ります。ドラム式洗濯機は縦型に比べて奥行きが大きいモデルが多いため、洗濯機の脚が防水パンの内側にしっかりと収まるかを確認してください。もしサイズが合わない場合は、高さを出してスペースを確保する「かさ上げ台」の設置や、状況によっては防水パン自体の交換が必要になります。
  3. 蛇口の位置と高さは適切か? 防水パンの床面から、壁についている蛇口の最も出っ張っている部分までの高さを測ります。ドラム式洗濯機は背が高いため、蛇口の位置が低いと本体の上部と物理的に干渉してしまい、給水ホースを接続できなくなることがあります。蛇口がぶつかってしまう場合は、蛇口の位置を高くするための「壁ピタ水栓」などへの交換工事が必要になる可能性があります。
  4. 排水口の位置はどこか? 排水口が洗濯機本体の真下に隠れてしまう「真下排水」のタイプではないか確認します。真下排水の場合、排水ホースを接続するためのスペースを確保するため、ほぼ確実に専用のかさ上げ台が必要になります。

これらの条件を、事前にメジャーで正確に採寸し、お使いの洗濯機の製品仕様書に記載されている寸法と照らし合わせておくことで、引っ越し当日の設置トラブルを確実に防ぐことができます。

洗濯機の蛇口にニップル取り付ける方法は?

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ハンド&パワーツール研究室イメージ

引っ越し先の蛇口の形状が、これまで使っていたものと違う場合があります。特に、洗濯機の給水ホースをワンタッチで接続できない古いタイプの蛇口だった場合、「ニップル(給水栓ジョイント)」と呼ばれる部品を取り付ける必要があります。ニップルは、蛇口と給水ホースを安全・確実に接続するための重要なアダプターです。

蛇口の形状を確認しよう

まず、新居の蛇口がどのタイプかを確認します。

  • ワンタッチ式水栓:蛇口の先端に白いプラスチックの突起があり、給水ホースを「カチッ」と直接差し込めるタイプ。この場合はニップルは不要です。
  • 万能ホーム水栓:先端に何の突起もなく、昔ながらのホースを差し込むような形状の蛇口。このタイプの場合に、ニップルの取り付けが必須となります。

ワンタッチ式水栓

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出典:photoAC

万能ホーム水栓

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出典:PAKUTASO

ニップルの取り付け手順(4本ネジタイプ)

最も一般的な4本ネジで固定するタイプのニップルの取り付け手順は、以下の通りです。多くの場合、プラスドライバーが1本あれば作業できます。

ニップル

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  1. 準備:ネジを緩める
    まず、ニップルについている4本のネジを、ドライバーを使ってある程度緩めておきます。蛇口の先端がスムーズに入るくらいの隙間ができればOKです。
  2. 挿入:蛇口に差し込む
    ニップルが傾かないように水平を保ちながら、蛇口の先端にぐっと奥までしっかりと差し込みます。ここで中途半端に差し込むと、水漏れの原因になります。
  3. 固定:ネジを均等に締める
    いよいよネジを締めて固定します。この時の最大のコツは、対角線上のネジを少しずつ順番に、均等な力で締めていくことです。(例:右上→左下→左上→右下の順)1本だけをいきなり強く締めると、ニップルが傾いてしまい、うまく固定できません。全てのネジをドライバーが回らなくなる少し手前まで、バランス良く締め付けます。
  4. 接続と確認:ホースを取り付ける
    ニップルがガッチリと固定されたことを確認したら、給水ホースの先端にあるロックレバーを引き下げながら、「カチッ」と音がするまで確実に差し込みます。

これで取り付けは完了です。最後に、必ずタオルなどを用意した上で蛇口をゆっくりと開け、接続部分から水がポタポタと漏れてこないかを最低でも1分ほどは確認してください。もし水漏れが起きる場合は、再度ネジを締め直すか、一度取り外して最初からやり直してみましょう。

メーカー別|ドラム式 洗濯機 固定 ボルト 付け方


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ハンド&パワーツール研究室イメージ

輸送用固定ボルトの基本的な知識を身につけたところで、次はいよいよ実践編です。ここでは、国内の主要な家電メーカーである「パナソニック」「東芝」「日立」「シャープ」の4社に焦点を当て、それぞれのドラム式洗濯機における固定ボルトの付け方を、より具体的に、そして丁寧に解説していきます。メーカーごとにボルトの本数や取り付け位置に特徴があるため、ご自身の洗濯機に合わせてご確認ください。

  • パナソニック製ドラム式洗濯機固定ボルトの付け方
  • 東芝製ドラム式洗濯機固定ボルトの付け方
  • 日立製ドラム式洗濯機の固定ボルトについて
  • シャープ製ドラム式洗濯機固定ボルトの付け方
  • まとめ|ドラム式 洗濯機 固定 ボルト 付け方

パナソニック製ドラム式洗濯機固定ボルトの付け方

デザイン性と高い洗浄力で人気のパナソニック製ドラム式洗濯機。NA-LXシリーズやNA-VXシリーズなどのレギュラードラムモデルでは、通常、背面上部の左右に1箇所ずつ、合計2個の固定ボルトを使用します。(一部の旧モデルやプチドラムシリーズでは本数が異なる場合があります)

作業を始める前に、安全のため必ず洗濯機の電源コードをコンセントから抜いてください。また、作業スペースを確保するために、可能であれば洗濯機を少し手前に引き出しておくと、背面の作業が格段にしやすくなります。

参考 : パナソニック ドラム式電気洗濯乾燥機(家庭用) 据付説明書

1. ボルト穴のキャップを外す
洗濯機の背面、上部の角に近い位置に、固定ボルトを差し込むための穴があります。通常、この穴はホコリなどの侵入を防ぐためにプラスチック製の丸いキャップで塞がれています。マイナスドライバーの先端などをキャップの隙間に差し込み、てこの原理で優しくこじ開けるようにして取り外します。

2. 固定ボルトを差し込む
保管しておいた純正の固定ボルト(例:品番AXW090EABW00)を用意し、ボルト穴にまっすぐ差し込みます。最初は工具を使わず、手で時計回りにゆっくりと回していきます。ネジ山を傷つけないよう、抵抗なくスムーズに入っていくことを確認しながら作業してください。

3. スパナでしっかりと締め付ける
手で回せるところまで回したら、いよいよ工具の出番です。購入時に付属していた専用のスパナ(レンチ)、もしくは適合するサイズのメガネレンチやモンキーレンチを使い、本締めを行います。ボルトが完全に動かなくなるまで、力を込めてきっちりと締め上げてください。この締め付けが甘いと、輸送中に緩んでしまい、固定ボルトの意味がなくなってしまうため、最も重要な工程です。

4. 反対側も同様に取り付ける
もう一方のボルト穴にも、1〜3の手順で同様に固定ボルトを取り付けます。両方のボルトが確実に固定されていることを確認すれば、作業は完了です。

取り付け後、手でドラムを優しく揺すってみてください。グラグラと大きく動いていたドラムが、取り付け前よりも明らかに動きにくくなっていれば、正しく固定されている証拠です。ただし、構造上、完全に微動だにしない状態になるわけではないので、多少の動きが残っていても心配ありません。

東芝製ドラム式洗濯機固定ボルトの付け方

パワフルな洗浄技術「ウルトラファインバブル洗浄」が特徴の東芝製ドラム式洗濯機(ZABOONシリーズなど)。東芝のモデルも、輸送の際には固定ボルトでのドラム固定が必須です。機種によって異なりますが、一般的には背面に3箇所から4箇所の取り付け穴が設けられています。

作業前には、感電や思わぬ事故を防ぐため、電源プラグを抜いていることを必ず確認しましょう。

参考 :東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機・衣類乾燥機 取扱説明書

もし取扱説明書を紛失してしまった場合でも、東芝の公式ホームページから、お使いの機種の型番を入力することで取扱説明書(PDF形式)をダウンロードできます。作業前に一度、図解で取り付け位置や手順を確認しておくと、より安心して作業を進めることができるでしょう。

  1. 取り付け位置を特定し、キャップを外す 洗濯機の背面全体を見渡し、輸送用ボルトを取り付けるためのネジ穴を探します。多くの場合、プラスチック製のキャップで保護されているため、見つけやすいはずです。このキャップを、指の爪やマイナスドライバーを使って丁寧に取り外します。
  2. ボルトを手でねじ込む 純正の固定ボルトを手に取り、ネジ穴に対して垂直になるように差し込み、手でゆっくりと回していきます。斜めに入ってしまうとネジ山を破損する原因になるため、慎重に作業を進めてください。
  3. 工具を使い、均等に締め付ける 手で回らなくなったら、付属のスパナや適合するレンチを使って締め込みます。ここでのポイントは、ボルトが複数ある場合、1箇所だけを最初に完全に締めてしまわないことです。全てのボルトを少しずつ順番に、均等な力で締め付けていくことで、洗濯槽が偏ることなく、中心でバランス良く固定されます。
  4. 最終確認 すべてのボルトを規定の位置にしっかりと締め付け、緩みがないか最後に確認したら作業完了です。

東芝の洗濯機は、特に新しいモデルと古いモデルでボルトの仕様や取り付け方法の詳細が異なる場合があります。最も確実なのは、お手持ちの取扱説明書の「据付・運搬」に関するページを参照することです。正しい手順を確認し、安全な輸送を心がけてください。

日立製ドラム式洗濯機の固定ボルトについて

「風アイロン」機能で人気の高い日立製のドラム式洗濯機(ビッグドラムシリーズなど)。日立のモデルを安全に運搬するためにも、輸送用の固定ボルトは絶対に欠かせません。日立の場合も、背面に複数(通常は上部2箇所、下部2箇所の計4箇所が多い)のボルト取り付け穴が設けられています。

安全な作業の第一歩として、あらかじめ電源コードをコンセントから抜いておくことを忘れないでください。

参考 :日立の家電品 お客様サポート 洗濯機・洗濯乾燥機 

もし取扱説明書を紛失してしまった場合でも、日立の公式ホームページにあるサポートページから、お使いの機種の型番を入力することで取扱説明書(PDF形式)をダウンロードできます。作業前に一度、図解で取り付け位置や手順を確認しておくと、より安心して作業を進めることができるでしょう。

  1. ボルト穴のキャップを取り外す : 洗濯機の裏側、主に上部と下部の四隅に近い位置にある、ボルト用のキャップを丁寧に取り外します。
  2. ボルトを手でねじ込んでいく : 保管しておいた純正の固定ボルトを、それぞれの穴に合わせ、手で回せる限り時計回りにねじ込んでいきます。スムーズに入らない場合は、無理に力を加えず、角度を調整してください。
  3. 工具で本締めを行う : 手で回らなくなったら、付属のスパナやモンキーレンチなどに持ち替え、ボルトが動かなくなるまでしっかりと固定します。
  4. ドラムの状態を確認する : すべてのボルトを取り付け終えたら、洗濯槽がガタガタと大きく動かない状態になっていることを軽く手で揺らして確認します。

シャープ製ドラム式洗濯機固定ボルトの付け方

プラズマクラスター技術やAIoT機能など、独自の機能で支持を集めるシャープ製のドラム式洗濯機。引っ越しなどで移動させる際には、他のメーカーと同様に、輸送用固定ボルトで洗濯槽を確実に固定する必要があります。機種にもよりますが、背面に2箇所から4箇所の取り付け穴が用意されています。

作業を開始する前に、電源プラグがコンセントから抜かれていることを二重、三重に確認してください。

参考 :シャープ公式 引っ越し前の準備 (ドラム式洗濯機)

作業前に一度、図解で取り付け位置や手順を確認しておくと、より安心して作業を進めることができるでしょう。

  1. 取り付け穴の準備をする 洗濯機背面のボルト取り付け穴を覆っているプラスチック製のカバーやキャップを、マイナスドライバーなどを使って丁寧に取り外します。
  2. ボルトを仮締めする 純正の固定ボルトを、それぞれの穴に手でゆっくりと回し入れます。ネジ山を潰さないよう、必ずまっすぐ垂直に入れることを意識してください。
  3. 対角線上に締め付けていく 付属の専用工具や適合するレンチを使い、本締めを行います。ボルトが4箇所ある場合は、対角線上にあるボルトを交互に少しずつ締めていくのが、ドラムを最も均等に固定するコツです。
  4. 最終的な締め付け確認 すべてのボルトが確実に、そして力強く締まっているか、最後に再度チェックします。

まとめ|ドラム式 洗濯機 固定 ボルト 付け方

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この記事で解説してきた「ドラム式洗濯機の固定ボルトの付け方」に関する全ての重要ポイントを、最後に箇条書きで総まとめします。引っ越しや設置作業の前に、このリストを最終確認としてご活用いただき、安全で確実な作業にお役立てください。

  • ドラム式洗濯機の輸送には、輸送用固定ボルトが絶対に不可欠です。
  • 固定ボルトの役割は、輸送中の振動から洗濯槽と内部部品を守ることです。
  • ボルトなしでの運搬は、重大な故障を引き起こす最大の原因となります。
  • 故障した場合、メーカー保証の対象外になる可能性が非常に高いです。
  • 固定ボルトは、取扱説明書や保証書と一緒に保管されていることが多いです。
  • 紛失した場合は、必ずメーカーから純正品を取り寄せてください。
  • 引っ越しの2週間前には、固定ボルトの有無を確認しましょう。
  • 類似のボルトで代用するのは絶対に避けてください。
  • メーカーや機種によってボルトの品番や必要個数が異なります。
  • 取り付け作業は、付属のスパナや適合するサイズのレンチを使用します。
  • 作業前には、安全のために必ず電源コードをコンセントから抜いてください。
  • ボルトは、洗濯機背面に設けられた専用の取り付け穴に使用します。
  • ボルトが複数ある場合は、均等に少しずつ締め付けていくのがコツです。
  • 工具を使い、ボルトが動かなくなるまで最後までしっかりと締め込みます。
  • 設置した後は、運転前に必ず固定ボルトを取り外すことを忘れないでください。
  • 固定ボルトと専用工具は、次回の引っ越しのときのために大切に保管しましょう。
  • 作業に不安な方は、無理をせず専門の業者に依頼する選択も検討してください。


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