レンジフードのDIY取り付け方法と注意点|自分でできるか徹底解説

こんにちは。ハンド&パワーツール研究室、運営者のRABIです。
キッチンのレンジフードが古くなってきたり、スイッチを入れるたびに「ゴー」という異音が気になり始めたりすると、交換や掃除を考えますよね。
でも、いざリフォーム業者に見積もりを取ってみると、予想以上に費用が高額で驚いた経験はありませんか?
そんな時、ふと「これ、自分でDIYできないかな?」と検索してみたくなるのが、私たちDIY好きの性分です。
実はレンジフードの取り扱いは、誰でもできる簡単なフィルター交換から、建築知識が必要な本格的な本体の取り付けまで難易度が非常に幅広く、中には法律に関わる重要なポイントも含まれています。
この記事では、レンジフードのDIYに関する費用や交換方法、そして絶対に知っておくべき注意点について、私の経験と知識をフル動員して分かりやすくまとめてみました。
- 業者に依頼する場合とDIYで行う場合の具体的な費用の違い
- プロペラファンからシロッコファンへ交換する際の難易度と手順
- 電気工事士の資格が必要なケースと消防法に関わるダクトの規制
- 掃除やリメイクでレンジフードを長持ちさせるメンテナンス方法
レンジフードをDIYで交換する費用と方法
まずは皆さんが一番気になっているであろう「お金」の話と、実際に自分で交換する場合の技術的なハードルについてお話しします。
安易に「ネットで安く買って付け替えればいいや」と始めると、壁の中で配線がつながらなかったり、サイズが合わなかったりと、後戻りできなくなることもあります。
しっかりと予習して、自分のスキルで対応できるか見極めましょう。
- 業者と自分で交換する場合の費用比較
- プロペラファンからシロッコファンへ変更
- 失敗しないレンジフードのサイズの測り方
- 電気工事士の資格が必要な直結配線
- 必要な工具とダクトなど部材の選び方
業者と自分で交換する場合の費用比較
レンジフードの交換をDIYでやりたい最大の動機は、やはりコストカットですよね。
私も新しい工具を買うための予算を捻出するために、家の中の修繕はできるだけ自分でやって節約したい派です。
では、実際にどれくらいの金額差が出るのか、一般的な市場価格と私が実際に部材を調達した際の感覚をもとに、かなりリアルな数字で比較してみたいと思います。
プロに依頼した場合の費用には、本体価格だけでなく、現場調査費、工事費(養生・撤去・設置)、廃棄処分費、そして諸経費が含まれます。
一方、DIYならこれらを自分の「労働力」で賄うことになりますが、その代わりに工具代や細かい部材費が必要になります。
| 項目 | プロに依頼(総額目安) | DIYで行う(総額目安) | DIYでの節約額 |
| スタンダード(ブーツ型) | 6.5万円 〜 10万円 | 3.5万円 〜 5万円 | 約3〜5万円 |
| スリム型(普及機種) | 10万円 〜 15万円 | 5万円 〜 8万円 | 約5〜7万円 |
| 高機能型(自動洗浄等) | 18万円 〜 30万円 | 10万円 〜 15万円 | 約8〜15万円 |

表を見ると、DIYならおおよそ3万円から、ハイグレードな機種なら10万円以上も節約できるように見えます。
「これならインパクトドライバーを新調してもお釣りがくる!」と思いますよね。
しかし、ここには数字に表れない「見えないコスト」があることを忘れてはいけません。
まず「廃棄処分費」です。
プロにお願いすれば古いレンジフードを持ち帰ってくれますが、自分でやる場合は自治体の「粗大ゴミ」として出す必要があります。
各地域で違いがありますが、一般的には、数百円〜1,000円程度の費用が発生します。
次に「養生資材」です。
プロは床やコンロを保護するために「マスカー」や「プラベニヤ」といった専用の養生材を使います。
DIYでも、ゴミ袋や新聞紙で代用できなくはないですが、万が一作業中に工具を落として高価なガラストップコンロを割ってしまったら…。
その瞬間に節約額以上の損害(コンロ交換で10万円コース)が発生します。
こういったリスクも天秤にかけた上で、それでもDIYに挑戦するかどうかを判断する必要があります。

プロペラファンからシロッコファンへ変更
最近のキッチントレンドといえば、やっぱりスタイリッシュでお手入れもしやすい「スリム型レンジフード(シロッコファン)」ですよね。
フィルターレスでお掃除が楽な機種に憧れる方も多いはず。
しかし、築年数が経っている戸建て住宅などでは、壁に四角い穴が開いていて、そこに直接「プロペラ換気扇」が付いているケースがまだまだ多いんです。
「この古いプロペラ換気扇を外して、ネットで買ったかっこいいスリム型をポンと付ければいいんでしょ?」と思っているなら、ちょっと待ってください。
これは単なる機器の交換ではなく、排気方式を根本から変える「リノベーション工事」になるため、難易度は一気に跳ね上がります。

- 排気方式の違い:プロペラファンは壁の穴から直接空気を外に出す「直接排気」ですが、シロッコファンはダクト(管)を通して空気を押し出す「ダクト排気」です。この変換作業が必要です。
- 木枠の処理:プロペラ換気扇がハマっていた木の枠(通常30cm×30cm程度)は、長年の油汚れが染み込んでいます。これを綺麗に掃除しないと、新しい部材が密着せず、油漏れの原因になります。
- 必須部材「ふさぎ板」:壁の大きな穴を塞ぎつつ、シロッコファンのダクト(φ150mm)を接続するための「換気扇穴ふさぎ板(リニューアルプレート)」という専用部材が必要です。
具体的な手順としては、まず既存のプロペラ換気扇を枠ごと撤去します。
次に、残った開口枠に「ふさぎ板」をビス止めし、隙間をアルミテープやコーキングで徹底的に埋めます。
ここが甘いと、排気したはずの油煙が壁の中に逆流し、壁内結露やカビ、最悪の場合はシロアリの原因にもなりかねません。
さらに、新しいレンジフード本体を設置するための下地(ビスを打つ場所)が、プロペラファンの位置とは異なることも大きな問題です。
プロペラファンの開口部の上には、通常、下地が入っていません。
そのため、石膏ボードを切り欠いて補強の木材を入れるといった、本格的な大工仕事が必要になることも珍しくないのです。
「買ったはいいけど取り付けられない!」という悲劇を避けるためにも、壁の中の構造をイメージできるだけの上級者向けのDIYだと思ってください。
失敗しないレンジフードのサイズの測り方
新しいレンジフードをネットで注文する前に、絶対に避けて通れないのが「採寸」です。
「だいたい同じ大きさだろう」という感覚でポチると、99%の確率で失敗します。
レンジフードのサイズ選定には、物理的な寸法だけでなく、法律(消防法)の要件も絡んでくるからです。
まず、基本となる3つの寸法(幅・高さ・奥行き)の測り方を詳しく解説します。
必ずチェックすべき3つの寸法とポイント
- 幅(W):規格サイズは主に60cm、75cm、90cmの3種類です。ここで最も重要なのが、「レンジフードの幅は、その下の加熱機器(コンロ)の幅以上でなければならない」という消防法のルールです。例えば、幅75cmのコンロを使っているのに、幅60cmのレンジフードを設置するのは法律違反であり、火災時に煙を吸いきれなくなるため大変危険です。必ず「コンロ幅 ≦ レンジフード幅」を守ってください。
- 高さ(H):本体と、その上の配管を隠す「幕板(前幕板)」を合わせた総高さです。多くのスリム型レンジフードは、幕板がスライド式になっていて高さを調整できる(例:400mm〜700mm)ものが多いですが、天井が低い場合や梁(はり)がある場合は、特注の幕板が必要になることもあります。吊り戸棚の下端とレンジフードの下端が揃うように計算しましょう。
- 奥行き(D):隣に吊り戸棚がある場合、その面(ツライチ)と合わせるのが美しく仕上げるコツです。既存のレンジフードが出っ張っているのか、引っ込んでいるのかを確認し、新しい機種の図面と照らし合わせます。

また、意外と見落としがちなのが「右排気」か「左排気」かという点です(シロッコファンの場合)。
多くの製品は排気方向を現場で変更できますが、一部の機種や古い団地向けの製品では方向が決まっていることがあります。
既存のダクトが右の壁から出ているのか、左なのか、あるいは真上(天井)へ抜けているのかも確認しておきましょう。
一番確実なのは、今付いているレンジフードの型番ラベル(たいていフードの内側やスイッチ付近にあります)の写真を撮り、メーカーのカタログや交換対応表で「後継機種」や「代替機種」を調べることです。
これが間違いのない最短ルートですよ。
電気工事士の資格が必要な直結配線
ここが今回の記事の中で、私が最も声を大にしてお伝えしたいポイントです。
「DIYで交換できるか?」の分かれ道は、ご自宅のレンジフードの電源接続方法にあります。
まず、今の換気扇の電源プラグが、壁や天井のコンセントに普通に刺さっているタイプ(コンセント接続)。
これならラッキーです。
プラグを抜き差しする作業は「軽微な作業」とみなされるため、資格は不要です。
新しいレンジフードもプラグ付きコードの製品を選べば、そのまま交換可能です。
問題なのは、壁から直接電線(VVFケーブルなどの灰色の平たい線)が出ていて、レンジフード本体の端子台に直接ねじ止めされている「直結配線」の場合です。
古い住宅やマンション、プロペラファンからの変更時によく見られます。
法律による厳しい規制

電線同士を接続したり、端子台に電線をねじ止めしたりする作業は、「電気工事士(第二種以上)」の国家資格が必要な作業として、電気工事士法で明確に定められています。
無資格者がこの作業を行うことは法律違反であり、懲役や罰金の対象となります。
「たかが線を繋ぐだけでしょ?」と思うかもしれませんが、甘く見てはいけません。
ねじの締め付けが弱かったり、被覆を剥きすぎて銅線が露出していたりすると、そこから発熱して火災(トラッキング現象や接触不良による過熱)が発生するリスクがあります。
また、万が一DIYでの配線ミスが原因で火災が起きた場合、火災保険が適用されない可能性も非常に高いのです。
確認方法は簡単です。
レンジフードの幕板(前カバー)を外して、コンセントが見当たらず、配線が直接本体に入り込んでいるようなら「直結式」です。
この場合は、絶対に自分で作業しようとせず、電気工事店に依頼するか、あるいはこの機会に資格取得を目指すかの二択になります。
必要な工具とダクトなど部材の選び方
いざ交換するとなると、家庭用のドライバーセット1本では太刀打ちできないのが現実です。
プロ並みの仕上がりを目指し、かつ安全に作業するためには、適切な道具選びが欠かせません。
まず、何をおいても必要なのが「電動インパクトドライバー」です。
レンジフードを固定するビスは、壁の裏にある間柱(木材)に数センチの深さまで打ち込む必要があります。
手回しのドライバーでは力不足で最後まで入らず、最悪の場合、振動で本体が落下してくる危険性があります。
14.4V以上のパワーがあるモデルだと作業がスムーズですね。
次に、壁裏の柱を探すための「下地探し」です。
針を刺して探すアナログなタイプ(「どこ太」などが有名)と、センサーで探すデジタルタイプがあります。
そして、部材選びで特に気をつけたいのが「排気ダクト」の種類です。
- アルミジャバラダクト:ホームセンターで安く売られている、銀色の蛇腹状のホースです。施工は簡単ですが、内面の凹凸に油が溜まりやすく、火災のリスクが高いため、後述するように使用が制限されている地域が多いです。
- スパイラルダクト(直管):鉄板を螺旋状に巻いた硬いパイプです。内面がツルツルで油が溜まりにくく、最も安全ですが、切断にはサンダー等の工具が必要で施工難易度は高いです。
- 不燃フレキシブルダクト:ジャバラのような柔軟性を持ちながら、不燃認定を受けた特殊なダクトです。DIYでダクト配管をするなら、少し高くてもこれを選ぶのが、安全性と施工性のバランス的にベストな選択肢と言えるでしょう。
最後に、ダクト同士の接続や隙間埋めに使う「アルミテープ」も、必ず「耐熱性」のあるものを選んでください。
100円ショップの工作用アルミテープでは、熱で剥がれてくる可能性があります。

レンジフードのDIY掃除や塗装の手順
「本体の交換はちょっとハードルが高いな…」と感じた方でも、諦める必要はありません。
掃除やちょっとしたリメイクなら、リスクを抑えて気軽に挑戦できますし、日々のメンテナンスこそがレンジフードの寿命を延ばす鍵になります。
- 外れないシロッコファンの外し方と掃除
- おしゃれに塗装やリメイクをする方法
- 換気扇の異音原因とメンテナンス
- ジャバラダクトの危険性と消防法
- 交換作業における事故や怪我のリスク
- 安全にレンジフードのDIYを行う結論
外れないシロッコファンの外し方と掃除
年末の大掃除シーズン、意を決してレンジフードを開けたものの、「シロッコファンが固まっててビクともしない!」と絶望した経験はありませんか?力任せに引っ張って腰を痛める前に、いくつかのコツを試してみてください。
まず大前提として確認したいのが、ファンを固定しているネジ(スピンナー)の回す方向です。
換気扇のファンは、回転の反動でネジが勝手に緩まないように、通常のネジとは逆の「逆ネジ(時計回りで緩む)」になっていることが非常に多いんです。
スピンナーの表面に「ゆるむ」という刻印や矢印がないか、目を凝らしてよく見てみてください。
「左に回せば緩むはず」という思い込みで、逆に締め付けてしまっているケースが後を絶ちません。
それでも外れない場合、原因の9割は「冷えて接着剤のように固まった油」です。
そんな時は、科学の力ではなく「熱」の力、つまり「ドライヤー」の出番です。
ファンの中心にある軸(スピンナー周辺)に、ドライヤーの温風を至近距離から1分〜3分ほど当て続けてください。
金属が温まることで油がドロドロに溶け、摩擦が減って驚くほどスルッと回るようになります。
ペンチで無理やり回そうとすると、プラスチックのスピンナーが割れたり、モーターの軸が歪んで異音の原因になったりするので絶対にNGですよ!
無事に外せた後は、バケツやゴミ袋を二重にしたダンボールにお湯(50℃くらい)を溜め、アルカリ洗剤(セスキ炭酸ソーダやオキシクリーンなど)を溶かして浸け置きするのが楽ちんです。
ただし、ここで一つ注意点として、シロッコファンの素材が「アルミ」の場合、強アルカリ性の洗剤や長時間の浸け置きで化学反応を起こし、黒く変色したり、表面がボロボロに腐食したりすることがあります。
アルミ製の場合は「中性洗剤」を使うか、アルカリ洗剤なら短時間で済ませるよう、素材への配慮も忘れずに。

おしゃれに塗装やリメイクをする方法
「機能的にはまだ使えるけど、色が古臭くてキッチンのインテリアに合わない…」という悩みには、塗装やリメイクシートでのプチリフォームが有効です。
ただし、キッチンという場所柄、絶対に守らなければならないルールがあります。
それは「不燃性・耐熱性」です。
よく100円ショップや雑貨店でおしゃれなリメイクシートが売られていますが、その多くは「塩化ビニル(PVC)」製です。
塩ビは熱に弱く、燃えやすい素材です。
これをコンロの直上にあるレンジフード(特にフードの下端や内側)に貼るのは、火災のリスクを劇的に高めるため大変危険です。
万が一コンロの火が燃え移ったら、あっという間にシートを伝って天井まで延焼してしまいます。

安全にリメイクを楽しむなら、必ず「耐熱」「難燃」と明記されたアルミニウム製のキッチンシートを選びましょう。
最近はレンガ調や木目調など、デザイン性の高いアルミシートもネット通販で手に入ります。
塗装に挑戦する場合も同様です。
ホームセンターで売っている一般的なラッカースプレーやアクリル塗料は、耐熱温度が低く、調理の熱で塗膜が軟化してベタベタになったり、剥がれて料理の中に落ちてきたりする恐れがあります。
DIY好きのこだわりを見せるなら、車やバイクのマフラー塗装に使われる「耐熱塗料(耐熱スプレー)」を使いましょう。
オキツモなどのメーカーから出ている耐熱塗料なら、200℃以上の熱にも耐えられ、マットブラックなどで塗装すれば、まるでカフェのキッチンのような無骨でカッコいい仕上がりになりますよ。
換気扇の異音原因とメンテナンス
レンジフードからの「音」は、不調を訴える大事なサインです。
「最近うるさくなったな」と思ったら、音の種類で原因を診断してみましょう。
- 「ゴー」「ボォー」という低い音:これは空気の抵抗音です。多くの場合、ファンに厚い油汚れがこびりついてバランスが崩れているか、排気ダクトや防虫網にホコリや油が詰まって排気がスムーズにいっていないことが原因です。この場合は、徹底的な分解掃除で劇的に改善することがあります。
- 「キュルキュル」「キー」「カカカ」という高い音:これは金属同士が擦れる音、つまりモーター内部の軸受(ベアリング)のオイル切れや摩耗が疑われます。残念ながら、これは掃除では直りません。ベアリングの打ち替えは非常に高度な技術が必要(専用工具が必要な場合もあります)なので、一般的にはモーターの交換か、レンジフード本体の寿命と考えて交換を検討する時期と言えます。

「うるさいから」といって潤滑油(クレ5-56など)をファンの軸の隙間から適当に吹きかけるのはやめましょう。
一時的に音が止むかもしれませんが、プラスチック部品を劣化させたり、油にホコリが付着して故障を早めたりする原因になります。
ジャバラダクトの危険性と消防法
記事の前半でダクト選びについて少し触れましたが、この「ジャバラダクト」の問題は、DIYユーザーが最も犯しやすいミスであり、かつ安全に関わる重大なテーマなので、もう少し掘り下げて解説します。
ホームセンターの換気扇売り場に行くと、アルミ製の蛇腹ダクトが「換気扇用」として売られています。
手で簡単に曲げられ、ハサミで切れるので、DIYにはもってこいの部材に見えます。
しかし、東京都をはじめとする多くの自治体の火災予防条例では、厨房設備の排気ダクトについて厳しい基準を設けています。
例えば、東京都火災予防条例では、厨房排気ダクトは「不燃材料で造ること」「内面を滑らかに仕上げること」等が求められています。
ジャバラダクトはその構造上、内面が凸凹しており、そこに油脂分が蓄積しやすいという欠点があります。
もしコンロで火柱が上がるようなボヤが起きた際、ダクト内に溜まった油に引火し、火がダクト内を走って見えない天井裏や壁内で延焼する「ダクト火災」のリスクが指摘されているのです。

「本当に禁止なの?」と疑問に思う方は、ぜひ公的な情報を確認してみてください。
例えば、東京都の例規集データベースには、火災予防条例の条文が公開されており、排気ダクトの基準について詳細に記されています。
(出典:『東京都火災予防条例』第3条の2)
こうした背景から、DIYであっても、安全性を最優先するならジャバラダクトの使用は避け、スパイラルダクトや、内面が平滑で不燃認定を受けたフレキシブルダクトを使用することを強くお勧めします。
「隠れて見えない場所だから何でもいい」のではなく、「見えない場所だからこそ、安全に配慮する」のが、カッコいいDIYerの流儀だと私は思います。
交換作業における事故や怪我のリスク
DIYの素晴らしい面だけでなく、痛い思いをするリスクについてもお伝えしなければ、フェアな情報発信とは言えません。
レンジフード交換は、高所作業かつ重量物を扱うため、怪我のリスクが常に付きまといます。
まず、レンジフード本体は皆さんが想像している以上に重いです。
スリム型でも15kg前後、ブーツ型ならそれ以上あることも。
これを不安定な脚立に乗って、頭より高い位置で支えながら、もう片方の手でインパクトドライバーを使って正確にビスを打つ…。想像してみてください。
これは一人作業ではかなり無茶な体勢になります。
実際に、支えきれずに本体を落下させ、下のIHクッキングヒーターを直撃して粉々に割ってしまったという悲しい事故は、DIY掲示板などでも度々報告されています。
また、古いレンジフードの金属の端部は、まるで刃物のように鋭利になっていることがあります。
油で滑って手を切り、数針縫う怪我をしたという話も珍しくありません。
- 必ず二人以上で作業する:「支える係」と「ビスを打つ係」に分かれるだけで、安全性と作業効率は段違いに上がります。
- 厚手の手袋を着用する:軍手ではなく、滑り止めのついた厚手のゴム背抜き手袋などが推奨です。
- 足場を固める:椅子やテーブルで代用せず、しっかりとした脚立を使いましょう。

安全にレンジフードのDIYを行う結論
ここまで、レンジフードのDIYについて、費用のメリットから法律的なデメリットまで深掘りしてきました。
長くなってしまいましたが、結論として、私RABIの考えをまとめます。
- レベル1(超推奨):フィルター交換、シロッコファンの分解掃除、耐熱シートによる部分リメイク。これはコストもリスクも低く、愛着も湧くのでぜひ挑戦してほしいです!
- レベル2(条件付き可):電源がコンセント式で、同型機種への単純交換。さらに、二人以上で作業できる環境なら、数万円の節約になるのでチャレンジする価値ありです。
- レベル3(プロに任せるべき):プロペラからシロッコへの変更、電源が直結式(無資格)、壁の下地補強が必要な場合。これは技術的・法的リスクが高すぎるので、無理せずプロに依頼するのが賢明な判断です。

「安く済ませたい」という気持ちは、私もいちDIY愛好家として痛いほど分かります。
しかし、安全性や法律を無視してまで無理をするのは、趣味のDIYの範疇を超えてしまいます。
ご自宅のレンジフードの状況(電源、排気方式、サイズ)をよく確認して、今の自分のスキルで安全に完遂できるか冷静に見極めてみてくださいね。
「あ、これは無理だな」と判断してプロに見積もりを取ることも、立派なリスクマネジメントであり、賢いDIYerの選択の一つですよ。
※この記事は一般的な情報を提供するものであり、全ての現場状況に当てはまるわけではありません。
正確な情報は各メーカーの公式サイトをご確認ください。
また、電気工事や設置に関する最終的な判断は、お近くの専門業者にご相談されることを強くお勧めします。

















