こんにちは、「ハンド&パワーツール研究室」のrabiです。DIYやメンテナンスをしていると、信頼できる工具が欲しくなりますよね。
そんな時、多くのプロが愛用しているのが「LOBSTER(エビ印)」でおなじみのロブテックスです。ただ、いざロブテックスのおすすめ工具5選と検索してみても、モンキーレンチが人気なのは分かるけど、他にも色々ありすぎて…。
最近はJ-CRAFTというカッコいいシリーズも出てきましたし、圧着工具の選び方や、リベッターのプロ用と家庭用の違いなんて、ちょっと分かりにくいかもしれません。
この記事では、そんなロブテックスの工具について、私が「これはぜひ知ってほしい!」と思うおすすめの5選と、その背景にある技術や選び方のポイントを、私の視点でじっくり解説していこうと思います。
- ロブテックスがプロに信頼される理由
- rabiが厳選するおすすめ工具5選の詳細
- 独自技術「X-DRIVE」のすごさ
- J-CRAFTや圧着工具の選び方のヒント
プロが選ぶロブテックスおすすめ工具5選

ロブテックスには本当にたくさんの工具がありますが、その中でも「これは!」と思う、中核技術が詰まった5つのアイテムをピックアップしました。単なる人気製品というだけでなく、ロブテックスの「らしさ」が光るラインナップになったかなと思います。
同社の「過去(リベッター)」、「現在(X W-ZEROモンキーやアンギラス)」、そして「未来(J-CRAFT)」まで、その強みを網羅的に示しているような5選。それぞれの魅力を深掘りしていきますね。
- 完成形: XGモンキーレンチ
- 次世代の掴み: ハイブリッドアンギラス
- 電気工事の決定版: マルチ圧着工具
- 新標準: J-CRAFTパワーニッパー
- 締結の定番: ハンドリベッター
完成形: ハイブリッドモンキレンチX W-ZERO
【注記】長さ別に、200mm 245mm あります。
まず最初は、モンキーレンチの「完成形」とも言える「ハイブリッドモンキレンチX W-ZERO」です。
モンキーレンチって、便利な反面「アゴにガタがあって使いにくい」「ボルトの角をなめそうで怖い」というイメージ、ありませんでしたか? 私も昔はそう思っていました。
このシリーズは、そのモンキーレンチが長年抱えていた2大欠点を、ロブテックスの独自技術でほぼ完全に解決してくれているんです。
ロブテックスの核心技術:G-LESSとX-DRIVE
- G-LESS(ガタレス)機構: 伝統的なモンキーレンチの最大の弱点だった、下アゴのタテ方向の「ガタ(遊び)」を、下アゴにボールを内蔵するなどの独自設計で物理的に最小限まで抑え込んでいます。これにより、ボルトやナットの面に吸い付くように正確にフィットします。
- X-DRIVE(エックスドライブ): ボルト・ナットを「3面」で接触させて捉える構造です。従来の2面で捉えるタイプと違い、角を避けて面全体に応力を分散させる「逃がしR」の効果で、角をなめにくく、より高いトルクでの安定した作業を可能にします。
「G-LESS」で正確にセットし、「X-DRIVE」で確実につかむ。この完璧な連携プレーのおかげで、固着して錆びついたボルトでも「なめるかも…」という恐怖心を感じることなく、安心して力を加えられます。
さらに「ハイブリッド」の名が示す通り、JIS強度をクリアしながらも大幅な軽量化を実現していたり、手に優しい新形状の「RFH(ラウンドフォルムハンドル)」を採用していたりと、プロの疲労軽減まで考え抜かれています。
レビューで「一生モノ」と評されるのも納得の出来栄え。まさにモンキーレンチの一つの到達点かなと思います。
次世代の掴み: ハイブリッドアンギラス
【注記】長さ別に、175mm 200mm 240mm あります。
次におすすめしたいのが、プライヤーの常識を進化させた「ハイブリッドアンギラス (例: UWP175DNA)」です。
いわゆる「アンギラス」と呼ばれるウォーターポンププライヤーですが、ロブテックスのこれは一味も二味も違います。この工具のすごいところは、その圧倒的な「多機能性」と「問題解決能力」にあります。一家に一台あると、いろんな「困った!」を解決してくれるはずです。
独自の「トリグリップ歯型」
最大の特徴は、独自の「トリグリップ歯型」です。従来のプライヤーが苦手としていた、薄い板(ワッシャーや薄いナット、板金など)でも、3点でガッチリと掴んで回すことができます。掴みモノ工具で薄板をしっかり掴めるというのは、実はすごいことなんです。
便利な「小ネジ外し機能」
さらに、プライヤーの先端部分には「小ネジ外し機能」が搭載されています。これは本当に便利で、錆びついてドライバー溝が潰れてしまったネジの頭を、この先端でガッチリ掴んで強引に回すことができるんです。
「あ、このネジもうダメかも…」という絶望的な状況を、この1丁が救ってくれるかもしれません。古い機材のメンテナンスや、屋外設備のDIYで本当に重宝する機能ですね。
UWP175DNAは全長170mmとコンパクトながら、最大33mmまで口が開く実力派。配管作業から電気工事、設備のメンテナンスまで、1丁で何役もこなす「問題解決型ツール」として、工具箱に常備しておきたい逸品です。
電気工事の決定版: マルチ圧着工具
3つ目は、電気工事や自動車整備の分野で絶大な支持を得ている「マルチミニ圧着工具 (AKM2)」です。
電気配線をいじる時、端子の種類(絶縁か裸か)やサイズごとに圧着工具を持ち替えるのは結構大変ですよね。ツールバッグは重くなるし、目的の工具を探す手間もかかって作業効率が落ちてしまいます。
このAKM2は、その名の通り「マルチ」なのが最大の特徴。なんと、1丁で「絶縁被覆付端子」と「裸圧着端子」の主要な6サイズに対応してしまうんです。
AKM2の対応サイズ(1丁6役)
| 端子種類 | 対応サイズ (mm²) |
| 絶縁被覆付端子 | 0.3, 0.5, 1.25, 2 |
| 裸圧着端子 | 1.25, 2 |
これだけの範囲をカバーしていながら、本体は軽量コンパクト。新ラチェット機構による確実な圧着性能と、プロが要求する3万回の耐久テストをクリアしたという信頼性も、プロユースの証です。
電気工事士の方はもちろん、自動車の電装系DIY(カーオーディオ、ドラレコ、ETCの取り付けなど)をされる方にも、これは強力な味方になると思います。複数の工具を持ち歩くストレスから解放されますよ。
新標準: J-CRAFTパワーニッパー
【注記】長さ別に、165mm 200mm 225mm あります。
4つ目は、2023年に登場したロブテックスの新しい顔、新シリーズから「J-CRAFT パワーニッパー (例: J165PWN)」を選びました。
「J-CRAFT」シリーズは、ロブテックスが長年培ってきた「信頼の日本品質」を基盤としながら、「仕事にもっとカッコ良さを、こだわりを」というコンセプトで生まれた、新しいプロフェッショナルラインです。
このパワーニッパーは、まずブラック基調の洗練されたデザインが目を引きますが、その実力は本物。機能性も抜群なんです。
強力な「偏芯テコ」
「偏芯テコ」の原理を応用しているのが最大のポイント。支点(リベット部分)を意図的に刃に近い位置にずらして(偏芯させて)います。これにより、テコの原理がより強く働き、握る力(入力)以上の強力な切断力を発揮します。
「コンパクトなのに太い線が切れる」のはこのためで、太いVVF線(電気工事で使うケーブル)はもちろん、なんと硬いピアノ線まで切断可能な耐久性を備えています。
「切れ味」と「耐久性」、そしてプロの「所有欲」をも満たすデザイン性。そのすべてを高次元で両立させた、次世代のスタンダードニッパーかなと思います。
締結の定番: ハンドリベッター
最後は、ロブテックスのもう一つの顔であり、基幹事業でもある「ファスニング(締結)」分野から、「Doit ハンドリベッターツールキット (HR302)」です。
「リベッター」と聞くと「工場で使うプロ用の道具」というイメージが強いかもしれませんが、ロブテックスはDIYユーザー向けの製品もしっかりラインナップしてくれています。
このHR302キットの素晴らしい点は、DIYで「ちょっと使いたい」というニーズに完璧に応えているところ。ハンドリベッター本体(HR300)に加えて、使用頻度の高い4種類のブラインドリベットが各25本ずつ同梱されています。
HR302キットの内容物
- ハンドリベッター本体 (HR300)
- ブラインドリベット4種 (各25本)
- NSA4-2
- NSA4-3
- NSA5-2
- NSA5-4
リベットで何ができる?
「リベット」は、ネジやボルトが使えないような薄い金属板同士を接合したり、片側からしか手が入らない場所を固定したりするのに非常に便利です。例えば、金属製の物置の補修、車の簡単な板金作業、オリジナルのラック製作などで活躍します。
このキットさえあれば、購入後すぐに家庭での簡単な金属接合や補修作業を始められますよ。
ロブテックスおすすめ工具5選の選び方
さて、おすすめの5選を紹介してきましたが、ここではさらに一歩踏み込んで、ロブテックスの工具を選ぶ上での重要なポイントや、関連する知識について解説していきますね。
単に「これが人気だから」で選ぶのではなく、5選の背景にある「技術」や「思想」を知ることが、本当に自分に合った工具選びに繋がると思います。
- なぜX-DRIVEか? 工具の選び方
- J-CRAFTはプロだけのもの?
- プロ用とDIY用リベッターの違い
- 圧着工具の基本的な使い方
- DIYでも活躍するロブテックス
- 総括: ロブテックスおすすめ工具5選
なぜX-DRIVEか? 工具の選び方
私がロブテックスの工具、特にモンキーレンチを強くおすすめする最大の理由が、「X-DRIVE(エックスドライブ)」とそれを支える「G-LESS(ガタレス)」の存在です。
工具選びで一番避けたい失敗は、工具が原因で「ボルトやナットの角をなめて(潰して)しまう」こと。一度なめてしまうと、ボルトを外すのが非常に困難になり、作業時間も精神的ダメージも計り知れません。
従来のモンキーレンチは、構造上どうしてもアゴに「ガタ」があり、力をかけるとボルトの「角」一点に力が集中しがちでした。これが「なめ」の主な原因です。
G-LESSとX-DRIVEの完璧な連携
ロブテックスの技術は、この「なめ」を作業フローの段階から防ぎます。
- 準備(G-LESS): まず「G-LESS」機構が、タテ方向のガタを徹底的に排除。これにより、ボルトにアゴを正確にセッティング(準備)できます。
- 実行(X-DRIVE): その完璧なフィット状態で、「X-DRIVE」が「3面」でボルトを捉え、角を逃がす「逃がしR」で応力を面に分散させながら、確実なトルク伝達(実行)を担います。
この2つの技術は独立した機能ではなく、一つの作業フローを完結させる「共生関係」にあるんです。この連動こそが、「ガタがなく、なめない」というユーザーの根本要求を満たすロブテックスの技術的な回答なんですね。
工具を選ぶ際は、「いかに対象物(ボルトなど)を傷つけずに、確実に力を伝えるか」という視点がとても重要です。その点で、この機構は一つの理想形かなと思います。
J-CRAFTはプロだけのもの?
コンセプトは「仕事にもっとカッコ良さを、こだわりを」。まさにプロの職人さん向けに開発されたシリーズですが、私は「プロだけのものにしておくのはもったいない」と思っています。
J-CRAFT99のコンセプト
実はこのシリーズ、正式には「J-CRAFT99(ジェイ・クラフト・ツーナインズ)」という名前なんです。これは、現状に満足せず100(99の次)を目指すプロの姿勢に寄り添う、という意味が込められているそうです。
J-CRAFTの魅力は、単なるデザイン変更ではありません。これはロブテックスによる巧みなブランド戦略で、従来の「LOBSTER(エビ印)」ブランドが持つ「信頼性」「耐久性」という強力な資産はそのまま維持しています。
その上で、デザイン面で新たな価値を付加することで、品質重視の既存顧客層を満足させながら、デザインや「こだわり」を重視する新世代のプロフェッショナル層、そして私たちのような「こだわり派のDIYユーザー」を新たに取り込むことを可能にしているんです。
性能もデザインも妥協したくない、という方には、ぜひ手に取ってみてほしいシリーズですね。
プロ用とDIY用リベッターの違い
リベッターはロブテックスの基幹製品ですが、プロ用とDIY用(家庭用)では、設計思想が根本から異なります。「大は小を兼ねる」でプロ用を買えばいい、という訳でもないのが面白いところです。
プロ用 vs DIY用リベッター 比較表
| 項目 | プロ用モデル (例: R2A1, AR2000シリーズ) | 家庭用・DIYモデル (例: HR302キット) |
| 動力源 | エアー(空気圧)、電動(コードレス)が主流 | 手動(ハンドリベッター) |
| 想定用途 | 工場や生産ラインでの「連続稼働」「ハードな作業」 | 「ちょっとしたリベッティング作業」「家庭での補修」 |
| 特徴 | 高い作業精度と耐久性、作業疲労を軽減する軽量化 | すぐに作業を始められる利便性(リベット同梱など) |
| コスト | 高価 | 比較的安価 |
このように、プロ用は「効率」と「耐久性」が最優先されるのに対し、DIY用は「手軽さ」と「利便性」が重視されます。
ご自身の使用頻度や用途(毎日何百本も打つのか、半年に1回使うか)に合わせて、最適なモデルを選ぶことが最も合理的ですね。
圧着工具の基本的な使い方
圧着工具は、電気配線を安全に行うための非常に重要な工具です。単に電線が繋がれば良いというものではなく、「正しく、確実に」接続することが求められます。
AKM2とAK17Aの使い分け
ロブテックスの圧着工具を選ぶ際、よく比較されるのが「AKM2(マルチミニ)」と「AK17A(リングスリーブE用)」です。
圧着工具 選定ガイド
- 複数の端子種類を扱う場合 → AKM2 自動車整備や多能工の方など、現場で「絶縁」も「裸」も両方扱う可能性がある場合に最適。ツールバッグを軽くしたい人にもおすすめです。
- 電気工事がメインの場合 → AK17A こちらは「電気工事士技能試験推奨工具」にも指定されている、リングスリーブ(E形)の圧着に特化したモデルです。屋内配線工事など、リングスリーブの圧着が作業の大半を占める電気工事士にとっては、こちらが標準装備となります。
安全作業の絶対条件
圧着工具の使い方で最も重要なのは、「適合する工具・端子・電線のサイズ」を絶対に間違えないことです。AKM2なら、本体にどのダイス(型)がどのサイズに対応しているか、色分けなどで分かりやすく刻印されています。
圧着は「カチッ」とラチェットが解放されるまで、しっかりと握り込むのが基本です。中途半端な圧着は、接触不良の原因になります。
安全に関する重大なご注意
圧着工具は、誤ったサイズや適合しない工具で作業を行うと、接続部の抵抗が大きくなり発熱、最悪の場合、車両火災や電気火災の原因にもなり得ます。特に電気工事や自動車の保安部品に関する作業は、非常に危険を伴います。
作業の際は、必ず工具と端子、電線の仕様(太さ)を何度も確認してください。ご自身の作業に少しでも不安がある場合は、絶対に無理をせず、有資格者や専門の業者に相談するようにしてください。
DIYでも活躍するロブテックス
ここまで紹介してきた工具は、プロ用がメインではありますが、その多くはDIYでも絶大な威力を発揮します。むしろ、DIYだからこそ「良い工具」を使うメリットは大きいと私は考えています。
例えば…
- ハイブリッドモンキレンチX W-ZERO: 水回りのメンテナンスや、自転車・バイクの整備で、「なめたら終わり」というプレッシャーから解放されます。作業品質が格段に上がります。
- ハイブリッドアンギラス (UWP175DNA): 古い家具の修理で遭遇する「潰れたネジ」の除去や、掴みにくい薄板の固定など、「困った」を解決してくれます。
- マルチ圧着工具 (AKM2): 自動車の電装イジリ(ドラレコ、ナビ、ETC取り付け)や、趣味の電子工作で、確実な配線作業を実現します。
- ハンドリベッター (HR302): 金属製の物置の補修、スチールラックの補強やカスタムなど、DIYの幅が「木工」から「金工」へと広がります。
プロが使う工具は、「高耐久性」と「作業品質の高さ(=失敗の少なさ)」が保証されているということ。頻繁に買い替える必要がなく、安全かつ確実に作業ができるため、長期的に見ればコストパフォーマンスも非常に高いです。
DIYのクオリティを一段階上げたい、どうせなら長く使える「本物」の工具が欲しい、という方にこそ、ロブテックスは最適な選択肢だと思います。
総括: ロブテックスおすすめ工具5選
今回は、私の視点で「ロブテックスおすすめ工具5選」と、その選び方についてかなり詳しく解説してきました。
ロブテックスの工具に共通して感じるのは、1888年の創業時から続く「腰が曲がるまで使える丈夫な工具」という哲学と、それを「G-LESS」や「X-DRIVE」といった現代の技術で妥協なく進化させ続けている真摯な姿勢です。
単に作業ができるだけでなく、「失敗(なめ)を防ぎ、対象物を守る」「作業の効率を上げる(AKM2)」「所有する喜び(J-CRAFT)」といった、プラスアルファの価値を提供してくれる。
結論として、ロブテックスの工具を選ぶことは、単なる道具の購入ではなく、130年以上の歴史に裏打ちされた「信頼性」と、作業品質の向上、ひいては自身の業務や趣味の効率化への「賢明な投資」であると、私は思います。
この記事が、あなたの工具選びの参考になれば幸いです。
本記事で紹介した工具の使用方法や安全に関する記述は、一般的な情報提供を目的としています。特定の作業における安全性や適合性を保証するものではありません。
工具の使用に際しては、必ず製品の取扱説明書をよく読み、安全上の注意を守ってご使用ください。電気工事や重要な保安部品の整備など、専門知識が必要な作業は、必ず有資格者や専門家にご相談ください。





















